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加藤あい写真集PRIVATE“i”〈1〉あいの休日 |円山 正史

加藤あい写真集PRIVATE“i”〈1〉あいの休日
円山 正史
祥伝社 刊
発売日 2000-04



あまりにプラスチックで無機質な、頭4ページの彼女に注目。こちらの欲望を映し出す鏡のような存在感。 2006-03-07
加藤あいさんの写真集というのは、ホントに一冊ごとに表情や雰囲気が全く違うので、それらを見比べるのがファンの楽しみだったりするのだが、この本での彼女はどうかと言うと…。



正直結構微妙。というか、人によって全く評価は分かれると思う。何故かというと、「美少年が女装しているみたい(!)」だから。これは、『もうひとつの卒業』での彼女がタカラヅカぽかった、はっきり言うと「男装の麗人」的だったというのとは全く逆のことを意味する。ちなみに私は肯定派。グラムロック好きなもんで。



特に冒頭の4ページ位の佇まいは感情のないマネキンかお人形さんのような感じで、こんなプラスチックな雰囲気の彼女はおそらくここでしか見られない。ここでの彼女は自分を綺麗に見せようとも、見る人に気に入られようともしていない。そして言うまでもなく、カメラの前でそんなことが出来るのは本当に美しい人だけなのだ。ここから私が連想するのは、『ヴェニスに死す』で年老いた文豪の心を鷲掴みにしながら、そんなことはどこ吹く風と超然と振舞う美少年タッジウ、もしくはマネキンの持つ人工的かつ無機質な美に酔いしれながら、永遠に自らの思慕が成就されないことに打ちひしがれてみせるブライアン・フェリー、といったところである。まあとにかく美の持つ残酷さをそこに見てとれることに変わりはない。



でも、ここでの彼女の無防備さはいまや完全に失われてしまった。若く、恐いもの知らずだったから出来たのだと思う。自分を応援してくれるファンに喜んでもらうために、何とか最高の表情を見せようと努力し、かつけして外さない現在の彼女はその点において見事なプロである。これを成長と言わずしてなんと言おう。


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2007年12月10日 21:00に投稿されたエントリーのページです。

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